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- いつもお世話になっております。キングコング西野亮廣です。
このたびは、僕たちの新たな挑戦をご覧いただきありがとうございます。
本プロジェクトは、タイトルにもございますとおり2025年8月9日から30日までKAAT神奈川芸術劇場で上演されるファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の公演グッズとして、今回の公演で使用する台本の「初稿」を事前販売することで、ミュージカルというエンターテイメントの可能性をさらに広げていきたい、という思いから立ち上げたものです。 - ただ、せっかくこのページまで来てくださった皆様に対して、このまま「商品説明→ご支援お願いします!」といった感じで話を流してしまうのは面白くないので、『イベント運営には、こんな落とし穴があるんだよ〜』というようなお話(プチ勉強会)をお届けしたいと思います。
「台本なんて要らねーわ」という方も、このプロジェクトページを「読み物」としてお楽しみください。 -
イベント運営とキャッシュフローの落とし穴
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- イベント運営というものは一見華やかに見えますが、実は多くの課題を抱えています。
その中のでも特に多いのが、資金が足りなくなってしまう事故です。
「イベント運営の資金の流れ」は少し厄介で……たとえば、『チケットの売上』は多くの場合、イベント終了後に入金される仕組みになっています。
『チケットぴあ』や『e+』といったプラットフォームからの売上金が主催者の手元に入るのは、イベントが終わってから数週間後なんです。
その一方で、イベント開催前に支払わなければいけない費用が結構あります。
・会場費
・機材レンタル費
・スタッフ人件費
・広告宣伝費
これらの費用は(本来は)『先払い』です。
つまり、イベント運営は「出ていくお金が先」で、「入ってくるお金は後」という構造的な問題があるんです。
#商売って本来そういうもんなんだけど -
具体的な資金ショートの例
- たとえば、あるイベントで1000万円の売上を見込んでいたとします。
しかし、事前の支払いが800万円だとしたらどうでしょう?
この場合、持ち合わせ(準備資金)なければ、売上を待つ間に支払い(800万円分)が滞り、運営が立ち行かなくなる可能性があります。
最悪、「自己破産」ということも。
なので、「潤沢な準備資金」を持ち合わせておかなきゃいけないのですが、そんなものを持っているのは大手だけで、日本のほとんどの劇団には「潤沢な準備資金」などありません。
では、この問題をどう防げばいいのでしょうか?
一つに『支払いのタイミングの交渉』があります。
「お支払いはチケットの売り上げが入ってきてからでもイイですか?」という感じで頭を下げるわけですね。
実際、日本のほとんどの劇団は「後払い(チケットの売り上げが入ってきた後)」にすることで、どうにかこうにか公演をおこなっております。
ただ、これには大きなリスクが伴います。
「後払い」にして、チケットが売れなかった場合、「公演はおこなったが、キャスト&スタッフにギャランティーは1円も支払われない」という最悪の展開を迎えることもあるんです。
(実際に日本の演劇業界では、この手の事故がよくあります) -
収益の早期確保が大事!
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- これらの事故を防ぐ為には、とにもかくにも「収益の早期確保」が大事です。
「スポンサーからの支援を事前に受ける」という方法もあるでしょうし、「クラウドファンディングを活用して事前に支援を募る」という方法もあるでしょう。
その中から、今回は「クラウドファンディングを通じて公演グッズを事前に販売する」という方法をとらせていただきました。
#長くなりましたがここからが本題です。 -
「事前販売できるグッズ」「事前販売した方が良いグッズ」って何だ?
- ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』を安心安全運転で進める為に、公演グッズを事前販売し、準備資金を作っておこうと思うのですが、そもそも「グッズ制作」には時間がかかってしまいますし、「会場にいるから買いたくなるグッズ/会場の外では買わないグッズ」もあります。
そこで、「事前販売できるグッズ」「事前販売した方が良いグッズ」について色々と考えてみた結果、「ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』(2025年版)の台本の初稿」がベストな気がしてきました。 -
- 事前に内容を知りたくない人は買わなければいいし、事前に内容を知っておきたい人(初稿からどんな変化があったのかを確認したい人)が買えばいいし、さらには、耳が不自由なお客さんも、事前に内容を頭の中に入れておけば、「このシーンでは、あの台詞を言っているんだな」と想像して楽しむことができる。
※僕自身、言語は分からない国の演劇を観る時にこの手法(事前にストーリーを入れておく)をとっています。 -
専用バインダーに差し込める台本
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- ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の台本(初稿)は、CHIMNEY TOWNが販売しているバインダー(3穴・レターサイズ)に収められる仕様となっております。
※バインダーは別売り - 今の時点で、初稿からすでに変わっているシーンもあったりするので、公演当日は、そのあたりの違いも楽しんでいただけると嬉しいです。
商品の内容に関しては、「リターン一覧」からご確認ください。
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の台本は、キャスト&スタッフ向けに書かれたものではありますが、「読みモノ」としても楽しい内容にになっておりますので、この機会に是非!
それでは劇場でお待ちしております。
西野亮廣(キングコング) -
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』公演スポンサー