- 毎度お騒がせしております。キングコング西野亮廣です。
今年の夏(7月29日、30日)に主演:宮迫博之、脚本:演出:西野亮廣で舞台『テイラーバートン』を上演します。
劇場での観劇チケットはすでに完売となっておりますので、よろしければオンライン配信チケットをお買い求めください。
撮影用に丸一日劇場をおさえて、カメラ10台で(映画やドラマのように)ガッツリと撮影する“本気の”オンライン配信(お家で観れる演劇)です。
※配信チケットはこちらから↓↓↓ - さて。
今回、公演日数が僅か二日間しかないのには二つの理由があります。
一つ目は、「またコロナのような感染症が蔓延する可能性がゼロではないから」
公演日数が長ければ長いほど、公演期間中の「中止」「延期」のリスクは上がり、そうなった場合、劇団は大きな負債を抱えることとなります。
場合によっては再起不能まで追いやられることも、
コロナ禍で、その憂き目に遭った劇団は少なくありません。
二つ目は、「キャストの高齢化が進んでいるから」
これは、どう考えても無視できない問題で…、「ロングラン公演が体力的に厳しい」という声はこれから増えてくることでしょう。
これが、「だったら公演日数を短くすればイイじゃないか」という簡単な話でもなくて、舞台というのは「お金」のかかるエンターテイメントでして、「短期公演だと採算がとれない」という現実的な問題があったりします。
短期公演で採算を取ろうと思ったら「簡素な舞台セットでおこなう公演」か「朗読劇」などに絞られてきます。
#それはそれで素敵なんだけど
ただでさえ、日本の演劇シーンは「稽古代は出さない」が当たり前になっている(キャスト&スタッフの「やりがい」で成り立っている)くらい。
あまり健康的な経営状況ではありません。 -
- 個人的にはロングラン公演が好きなのですが、「(長期公演か短期公演か」選択できない」というのは問題だと思っています。
「作り込んだ舞台」は短期公演では興業的に成立しないのか?
「稽古代が出ない」という当たり前は崩せないのか?
そんなことをいつも考えていますが、どっこい、可能性はまだまだ残っているハズです。
「制作過程を販売する」「V I P戦略を持ち込む」「劇中で使用する小道具を先行販売する」…などなど。
僕らには試して確かめないといけないアプローチがまだまだ残っています。
僕のコレまでのチャレンジ(で得た知見)は、こういう時の為にあるのだと。
宮迫さんと舞台をやることが決まった夜。
「作品の中身や勿論のこと、演劇の労働環境ともキチンと向き合いましょう」というお話をさせていただきました。
このクラウドファンディングを含む今回のアプローチが舞台業界の一介になれば幸いです。
何卒、ご支援よろしくお願いします。
西野亮廣(キングコング) -